熊野古道・鮎川王子〜滝尻王子 2007.02.25.日

熊野古道:手書きの参考地図

世界遺産に登録される時、中辺路の手前の鮎川王子が今の道路沿い(川向こう)に登録されたが、その前後の王子跡等から、ど〜もそうではなくて、川のコチラ側だという事が推測できる。そこで昨年、澤熊先生が「きっと、こっちがホンマやで〜ツアー」を企画。私も申し込んだが大雨予報か体調不良かで、キャンセルしてしまったので、今年、再挑戦と相成った。

この岩田川に沿ってのルートが中辺路(滝尻王子から先)の手前・今日のコース周辺。の所が問題の鮎川王子。が、それまでの王子。これを見て分かるようにの鮎川王子のみ川向こうになっているので、同じ側の住吉神社の左横にある「鮎川王子社」が、そのまま鮎川王子だったのではないかと思われるのである。

中辺路シリーズでは世界遺産に登録されてある道を歩いたので、今日は本来のコースを辿ってみる。ただ・・途中、点線の部分が本来の道予測なのだが、残念な事に今は道がなくなってしまったので通ることはできない。しかたなく川向こうを歩くことにする。

なお、江戸時代に三栖王子からショートカットで滝尻王子へと行く道ができているので、いつか歩いてみたい。


この日の定家はハッスルしていた・・熊野御幸記によると・・


定家
珍しく
ハッスルす!
旧暦:10月13日 天晴る。御所に参ず。
未だ格子を上げず・・・近臣の人々未だ出ざるの間、早く出でて前陣・・・


定家は前々日は、出遅れて・・
前の日・12日は昼食後に出遅れて・・エエとこなしだったので・・
今朝は何とかせなアカンな〜と早起きしたら
上皇はまだ起きてェへんし、側近の人も寝とるし
〜ホナ〜早ぅ〜出発しよか・・

12:20 住吉神社からスタートである。

なお!本日はサイコロさんご夫婦と初対面!今日、参加されると聞いていたのでワクワク!
最前列にすわっておられ、周辺のお仲間と「サイコロみたいに転がして〜」とか仰っていたのでスグ分かった。サイコロさんは「澤熊大先生」と慕って、ツアーにはほとんど参加しておられる。

この王子社の左横の辺りから山へと続く道があって「おがたまの樹」という「ムクロジ」の大木がある。え?そりゃ〜何だって?〜何だっけ?〜・・え〜この商品?はセルフサービスです〜・・
なお、この住吉神社はもともと古く、後醍醐天皇が・・逃げてきたとき・・だっけ?・・すでに「これこれこういう者が来たら教えよ」だか何だかのおふれが出ていて・・だっけ?・・食べ物を請われたのに、そこにあった餅のひとつすら差し上げなかった事を申し訳なく思って、ずっと餅を食べないでいたそうな。それが何と昭和の7年だっけ?(確か☆☆さんが生まれたトシだったと思うけど・・)・・それまで、ずっと村人全員、餅を絶って来たんだそうな。それが昭和7年・・だっけ?・・何か祝い事があって、それを期に食べるようになったんだって・・

・・という言い伝えが、この板に記されているそうな・・私は老眼で、とても読めないので、一応そのままの大きさで載せたから興味がある人は頑張って読んで下さいませ・・写真をクリックしたら出ます
12:16
こんな道を歩いていくと・・
12:49
御所平&お薬師さんの
標識が・・
12:50 

御所平・・・後白河上皇が熊野詣の時の仮の御所があった場所。


下を流れる岩田川(今は富田川と名前が変わってしまったが)の瀬を「御所の瀬」と呼んでいる

隣接してある「お薬師さん」には穴の空いた石が沢山供えられてある。これは耳を良くしてくれる(治してくれる)と信じられているからで、自分で穴を開けたような跡まである石があった。
能登半島のある海岸ではこういった石が自然にできて山ほどあるのだが・・
12:58
定家の歌碑
13:06

道祖神は元来、外から来る邪悪なもの(疫病・病気)を
村境で遮る守り神。石像・石祠・男根・女陰を祀ったもの
文字を刻んだもの等見られるが
ここの道祖神は男根と女陰が合体した珍しいものである











13:23
赤い橋の下を
通って・・
←13:11 

え〜・・このへんは記憶がない・・

だぁ〜って・・行ったのは2月25日・・書いている今日は3月25日・・一ヶ月もしたら記憶がない・・

まあ・・面白い話なのでのせとこうっと!


この近くに「大ウナギ生息地」があるそうな・・
ウナギのデカイの・・?・・突然・・稲村ケ岳の大ミミズを思い出した!
13:40

ここに何故かミツバチの家が・・
13:57 北郡橋(吊り橋)・・しっかりしているので普通の道路のようだ。
橋を渡ってすぐに清姫(道成寺:安珍・清姫物語)の誕生の地という事でお墓もある。

近くにあるというトイレへ先に行こうとしたら、結構離れていて・・澤熊講師が「お墓がが先や〜」って仰っていたのに、言うこと聞かんと、先にトイレへ行ったから清姫のお墓は左のように下から眺めるだけになってしまった。

トイレは「清姫茶屋」の側にある。くれぐれも茶屋のトイレを勝手に使わないように!公衆トイレは別!
ん?・・こ・・これは!・・

早い話が・・
ワイヤーで吊された
風鈴なのだ・・

予定では・・・

風に揺れて
熊野に来る方々を
良い音色で迎える

・・というものだったそうだ。

・・・ところが・・・ならない・・・およよ・・

まあ〜作ってしもうたものは
しゃ〜ないなあ〜

芸術に疎い我々には
不思議な物体にしか・・
14:58
ゴールの熊野古道館が見えてきた!
15:06
滝尻王子!ゴォォ〜ル!
・・という、ちょっとマニアックなコースだった。

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