大辺路  

富田坂コース
 


2007.03.24.土
源義経の時代・・後白河上皇の4回目の熊野詣に同行した藤原定家の
「熊野御幸記」に記されてあるのは「中辺路」を通っての参拝。

江戸時代になると「国」から出るのは禁じられたが、
伊勢詣や熊野詣のような「参拝」は比較的簡単に手形が発行された。
従って「信仰」だけではなく「物見遊山」的な要素が色濃くなっていく。
山の中を通る中辺路よりも海沿いの「大辺路」を通る。

中辺路は藤原定家を代表するように歌が多く詠まれているのに対し
大辺路は俳句が多いのが特徴


そして「代参屋」なる商売まで登場する(詳しくは中辺路に収録)
更に、どうせここまで来たなら伊勢へもという事で「伊勢路」登場!
更に更に!最短距離で行く「小辺路」ができる。
このコースは山越えで険しいが2泊3日で本宮まで行くことができる


昨日の天気予報・・明日は午後から海・山では落雷・突風の大荒れとなるもようです・・ひええええ・・な・・なんですと?・・キャンセルしようかなあ〜と〜思ったが・・和歌山南部は午後3時からの雨マーク。北の方の前線が下りてくるため、他と比べると遅れるようだ・・・それなら頑張って行ってみようか・・

・・昼は「とれとれ市場」・・う〜〜ん〜〜・・ここで一時間はイタイなあ・・一刻も早く歩き始めたいんだけどなあ・・
何しろ・・「大荒れ」だよ!・・次第に厚みと黒みを増してくる空を見ると気が気ではないが・・仕方がない・・

10:30着
11:00〜11:45 昼食タイム
 

出発時間が近づくと、結構・・みなさん・・カッパを着込んでいる。澤熊講師はザックカバーもすませ、完全防備だ。珍しいなあ!
「いや〜!〜なに・・お守りですよ」
着込めば逆に雨が降らないだろうという願掛だ。でも・・願掛したくなるほど覚悟を決めたってわけ?・・

私は究極の晴女(猫?)と自負しているのでスパッツをつけただけ。お天道様!お願いしまっせ!
あと、いつもの上着はバスに置いておいて出発。寒ければ、それこそカッパの上でも着よう。
11:57  
大辺路は今はほとんどが名残を留めていないが、この富田坂のコースは未だ雰囲気が色濃く残っている。
さあ!スタートだ!・・どんよりした空を見上げて・・吹いてくる風に雨を感じて・・気がせくなあ!
12:06 草道寺(そうどうじ) 
境内が世界遺産。有名な美術品も有し、それらは県立博物館に保存されている。

ここで・・やはり・・少しぱらついてきた・・とりあえずザックカバーをする。何しろ今日持ってきたザックは外に何でも楽に突っ込める大きなポッケ?があるので雨が降るとたまってしまうのだ

鐘楼・・中に登っていって鐘を突くことができる

12:23 一里塚松跡・・残念ながら枯れてしまったそうだ。
要害(ようがい)城跡
またの名を
馬谷(うまんたに)城
馬谷城跡への標識
何とも雰囲気があって
行ってみたくなる・・
どうしても気になって
道を正面から眺める
少し不気味なカンジがした










12:44 
七曲がり登山口

いままで散々登ってきたけど・・
ここからが
登山口なのね・・
13:10田辺湾
え?
白浜が見えるっていってたっけ?

13:37
峠の茶屋跡での標識

1668年から
1919年(大正8年)まで
約250年営業されていた!
この峠の茶屋には明治時代、陸奥宗光が
猪狩りの時に休憩したと文献に残っている






13:58 安居辻松峠・・ここは安居と日置川町野井の分岐点で一里松塚もあったが「枯れてしまった。渡し場(今はやっていないが)へも通じていて、大辺路の交通の要所となっていた。今でも、おちこちへと続いているようで、標識があった。

椿温泉への道→
江戸時代には
「大辺路の湯」として全国温泉番付にも登場
       
←安居渡し場跡   田野井方面・通れません→

何とか雨は降らずにもってる。このまま何事もなくゴ〜ルできますように・・でも・・一応、雨用の帽子にした。
急に降っても少々なら、この帽子でやり過ごせる。
14:06 「三ケ川入り口への道」と書かれてあった。
14:23 ここの景色は最高!素晴らしくよかった!・・しかし・・何だ?・・あの重々しく黒い雲は・・
14:35 突然、バラバラバラっと降ってきた!少し様子を見る。

すぐにやんだので傘をさした人も、すぐたたむ。カッパを着込んでいた人は、とにかく暑くてたまらなかっただろうな・・
14:48 祝の滝への標識・・ここから往復する事になるが、滝があるそうな・・行きたいなあ〜・・晴れていれば・・

以前のツアーでは行ったんだって!・・でも・・結局・・チラリとしかすがらが見えないので「しょ〜もな〜」と言われてしまったそうな・・今回は無論!・・行かない!
この辺りは火山灰層だそうだ。
しかし・・九州から遠路はるばる飛んできた火山灰なんだって!

庚申

@ A B
15:09 庚申塔

人間は身体の中に三戸虫(三匹の虫)を飼っていて
眠ると、その三戸虫が身体からはい出して
閻魔大王に、その人の行状を報告し、
寿命が縮まるそうな・・
その日は決まっているので、眠らないで
一晩中、祈っているそうな・・

左の方にリンク入れました〜
私は「グググの鬼太郎」・「クラダルマ」等で
知識を得ました・・

え?私も祈るのかって?・・だから・・
人間が身体の中に飼っている虫だってばさ!
私は関係ないじゃん・・猫だもん・・
15:37 ゴ〜ル!ここから少し行った所の道の駅でトイレ休憩の予定が、そこは工事中でトイレが使えないと、運転手さんが事前調査をしてくれていたので、急遽、JR日置駅へと向かう。こういう時、メッチャ詳しい澤熊講師の威力が発揮される!

左の写真は15:38、安居の渡し場跡方向をバスの中から振り向いて撮影。
15:55 JR紀伊日置駅のトイレは、とてもきれいだった!私はバスの中で肌着やらを着替えてスックリ爽やか!
風邪でもひいたら困るんで毎回必ず着替えている。

その後は、いつもの紀ノ川SAで休憩の後、一路大阪へ!
雨もたいして降らず、楽しい一日でした〜〜!
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