熊野古道  大雲取り&赤城越え 2007.04.07〜08

二日目

一日目

6:18 わあ〜い!快晴だあ!神倉神社もハッキリ見える!

朝食はバイキングだが食堂が狭いので、ふたつに分ける。前回もそうだったけどさ〜私は遅いグループ。
荷造りして下へ下りていく。エレベーターの中で食事券を部屋に忘れたので取りに戻る。一番最後になっちゃった。
藤原定家が、この大雲取りを越えたのは旧暦10月20日。

暁より雨降る・・前日は「天晴る」
松明なし・・相当降っていて暗かったようだ。
晴れるのを待っていてもアカンかったらしい。どうやらジャジャ降りだったようだ。

定家は輿に乗っていたが「輿の中、海の如く」。

この日は終日アップダウンが激しかったとも書かれてある。
そらそうだわな〜大雲取り、小雲取り、大日越え・・と、いくつも越えて30km以上歩くんだから。

途中の休憩で、びしょぬれになった衣服を着替えたが、またズブ濡れになったらしい。
それはそれは・・這々の体で本宮の宿舎に着いたそうだ。


私達は、その行程の半分以下、15kmが本日の大雲取りである。
7:50 ホテル前を出発!

8:33 那智大社・青岸渡寺へと階段を登る。
8:50 那智の大滝がキレイに見える!

ん?・・水が右へ傾いて落ちている!天気が崩れるんだな。この快晴は続かないんだ。
一年前に来たとき、語り部さんが教えてくれた。
9:01 いよいよ出発!

9:11 妙法山への分岐(クリックし、少し下に説明有り)
澤熊講師に道は整備されているかどうか聞く。
「大丈夫ですよ。でも、歴史が歴史なだけに・・
まあ、花山院法皇が安倍晴明を伴って修行にきたという歴史もありますが」
9:24 那智高原。桜がキレイだ!地元の方々が植樹してくれたおかげで華やいでいる。ここはみんなで整備して、いろんな行事を行っているそうだ。那智の滝が133mだからと、133mの滑り台も作られている。一度滑ってみたい!
高原に着いたところに標識がある。「小口」の方向へ進む。

ここで後続を待つ。かなり離れていると思ったが、そうでもなかった。
でも、最後が着き次第、出発!
9:34 ふと見上げると・・・わぁ〜お!

ここは、かなりの広場になっている。
喫茶店があり、初めての二の滝・三の滝イベントでは雨だったため、
南紀勝浦の駅長さんが、当日は定休日のはずの店をあけてもらい、そこで弁当を食べた。
全員がコーヒーや紅茶を注文して、お礼の気持ちを表した。

・・実は・・また二の滝・三の滝へ行きたいのだ・・雨の日に・・
ここにはトイレがある。休憩の後、ここを入っていく。
10:12 
登立茶屋跡。西国33カ所名所図会」に載っている登立茶屋の跡。

熊野詣の人々をいやしてきたこの茶屋跡を地元・色川地区の人々は「馬つなぎ」と呼んでいた。
田辺からの日用雑貨、勝浦からの海産物を商う商店でもあった。
国道42号線ができるまで、この道は大阪・和歌山への唯一の幹線道路で賑わっていた。
10:41 見えている山の頂上付近が次の休憩場所!
「舟見展望所」だ。

しょえぇぇぇぇ!と・・うなる・・

右側には素晴らしい山々が波打って・・この、私のどわあ〜い好きな景色は疲れを吹き飛ばしてくれる!



舟見茶屋跡
10:54 舟見展望台への標識

1分で展望台へ着く。多少、霞んではいるが見晴らしは良い!今日は特別良く見えるらしい。

右の向こう側の目立つ山が妙法山
うっすら半島のように見えるのが太地
勝浦温泉・那智湾(写真より、もう少し左)も見える。

「舟見」とは、ずっと歩いてきて、ここで初めて海が見えて船まで見えたという事から
「舟見峠」と呼ばれたのだが、ここは最近の名所。実際の「舟見」は少しだけ先にある。

10分ほど景色を楽しんで・・と・・いうより・・「おいで〜」と手招きされても行かないでノタノタしていたと言う方が正解・・出発。

11:10 本当の舟見峠。883m。本当に、さっきの方が見晴らしが良い。
11:27 八丁の掘割

林道との合流点。
実は大雲取りは林道が並行して走っている。
11:29 林道を少し進み(左へ進み)すぐに雰囲気のある道へ!

11:38 苔むした石畳が素晴らしい光を放つ!
皆から遅れて撮影!
同じ趣味の方と後ろから満足行くまで写しまくる!

12:01 素晴らしい苔の石畳から、また林道と合流。

ひたすら「小口」を目指す。ここで、逆から登ってきた人達に会う。
澤熊講師が「最初の登り坂は大変だったでしょう?」と声をかける。
「そらもう・・しんどかったですよ!」
12:05 しばらく林道を歩くことになるが、新しく山道が造られている・・というより・・
昔の道がアスファルトになってしまったので、横に道を作ったと言った方が適切?
向こうから歩いてくる人達が見える。
無論、アスファルトより、山道の方がいいのだが、更に30分は余分にかかるそうだ。
まあ〜そうだろうなあ〜大雲取りは長丁場なので時間がない。
4時には帰路につかないとツアーとしては遅すぎるのだ。怨めしそうに横目で見ながら・・小口へと向かう。
12:29 地蔵茶屋跡。ここで昼食だ。
目の前には谷川があり、広場もあり、無料の休憩所もある。そして・・自動販売機も!
この自動販売機は面白くて、お金を入れると「まいど!」そして選ぶジュースの種類によって違うオシャベリをするのだ!
「もうちょっとや〜頑張ってや〜」などなど・・おつりが必要なときには「おつりやで〜忘れんとってや!」とかも用意されている。

もし、この自動販売機に遭遇した方は、他にどんな事をしゃべっていたか教えて下さい。忘れてしまったので・・
12:57 地蔵堂の近くを左の山道へと入っていく。
でも、林道を真っ直ぐ行けば「牛鬼の滝」と標識がある・・行きましょうよぉ!たった400mじゃないッスかあ!・・と・・言いたくなる・・
牛鬼といえば「ゲゲゲの鬼太郎」で一躍有名?になったじゃん!・・と・・興奮するが黙ってついていく・・当たり前カア・・でも〜いつか行きたいニャ!
      

この辺りは更に苔が素晴らしく、昨日の雨のせいもあって、何とも言えない光沢を放っている。
・・どんどん・・遅れる・・遅れる・・ははは!・・気持ちいい〜!・・この道、気持ちいい〜!
でも、これ、登りだからいいんだ。下りだったら苔で滑って・・コケっと・・ん・・ははは!・・興奮!
13:26 突き当たるので標識に注意。右へ進むと、石の橋が現れる。
私は知らなかったが、結構、熊野古道で取り上げられている橋だという。
13:42 越前峠 870.6m

←見るも無惨な標識。年代物。

真新しい標識→

ここには熊野川小学校の卒業遠足の記念が建てられてある。
そうかあ・・この大雲取りは小学校の遠足なのだ・・すごいなあ・・




さて・・ここからは、ひたすらの下り!本当に・・ひたすら・・下ります!
14:14「胴切坂」なんていう標識を横目で見ながら・・下ります・・
下りの嫌いな私にはキツイです・・いやや〜〜!もう嫌や〜〜!というくらい下るのです・・
14:25 苔むした、小さな木の橋も・・ひたすら・・


かたい道が続くのだ・・

14:32 もう・・嫌になってしまった頃に・・こんな素晴らしいお地蔵様が!・・ここでまた復活!
もう少し先には、もっと苔むしたお地蔵様がいらっしゃるかもしれないっ!
可愛いお地蔵様がいらっしゃるかもしれないっ!と・・ストトコストトコ・・とはいかなんだなあ・・
ズルズル・・ズルズル・・と・・足を引きずりながら・・正直、滑りやすい苔の石畳が今頃になって重くのしかかる。
苔むし、朽ちている石垣・・
14:33 おお〜!〜素晴らしい!〜木々の間のお地蔵様!
14:35 このように道の左にあるのだ。
14:37 ここは少しだけ奥まっているので早足の人は気が付かないようだった。

14:38 
迷いやすい箇所には立て札がある


石垣が増えてくる

14:42
楠の久保旅籠跡
昭和35年ほどまで
実際に住んでいた

14:44
・・・
ひたすら・・
下る・・
こういう風な下りになると
先頭集団と後方では
かなりの差が出る。
休憩は余り取らない
これで時間調整を
しているようだ。
14:52 休憩どころ・・水道が二つあったが・・水が出ない・・枯れてしまったように出ない。

最後尾は姿すら見えない。暫く待ったが、無線で連絡し合って先に進む。
14:59
ここから道の様子がガラリと変わる

 円座石  15:17


15:19 
更に更に・・
下ります・・
15:32 もう少しかな?・・




15:34
わあ〜い!もう少し!
下りてきた階段を
振り返る
15:36
ゴ〜ルは目前!
15:39
ガードレールに
「大雲取入り口・階段登る」
15:40 すぐ近くの小学校(廃校)がトイレを解放してくれている。ありがたい!
学校のトイレで下着など着替えを済ませ、バスが待っている場所まで、もうひと頑張りだ。
橋の上から見た様子は、のどかな春の田舎。
ほのぼのとした雰囲気に気が緩み、けだるさを覚える。心地よい疲労感・・ちと疲れたが・・
のんびりと帰り支度をしていたら・・あれ?・・もう全員揃ったの?
16:00 最後尾はもっと時間がかかるかと思ったが、案外早く到着!出発!

16:52 朝の道の駅に再度立ち寄り、トイレと買い物など・・食い物をゲット!

途中、少々渋滞したが思ったほどでもなく、帰ることができた。家に着いたのが21:30だったかな?
22:00 んHK・BS2で大河ドラマを見る・・セーフ!・・

こうして大満足のツアーは終了!満足じゃ〜満足じゃあ〜!



藤原定家さんは、大雲取〜小雲取大日超え・・・・一日で歩くんですから・・・

「わては歩くの苦手や!」いうても・・・頑張らないと取り残されますから・・・










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