〜1300年〜永遠の空間〜大峯山奥駆:宿坊・小仲坊〜
前鬼の里
★写真等の掲載につきましては、ご本人に了解を頂いております★

日記

2005.10.16.日

2008.05.24・25
宿泊


2010.07.24.土
裏行場


2012.11.03.土
北海道支部と
釈迦ケ岳へ
深い山間に、ひっそりと・・・
永遠とも言える時を紡いで・・・
61代目
五鬼助義之さん
(ごきじょ・よしゆき)
役行者・前鬼・後鬼が
祀られているお堂

今から1300年前に役小角(えんのおずの)つまり役行者によって始められた大峯奥駆修行。
峯中75靡(なびき)と呼ばれる修行場を周りながら、
数日をかけ吉野から熊野までの山中を駆けめぐる修験道の修行。
ほぼ中間点に位置する29番目の靡「前鬼」・・・その宿坊を守る
五鬼助義之さん
大阪に家を持ち、土曜と日曜に3時間半かかって通っているそうである。

お父さんは52才の若さで亡くなられた。
義之さんは(子供のいなかった)伯母に預けられて学校に通ったりで離れていたため、
綿々と受け継がれてきた秘伝を継ぐ時間が無く、今は護摩たきなどは何もしていないそうだ。
ここを守っていくまでに、叔父の義ともさんが継いでくれていた。
「前鬼の五郎さん」(五人兄弟の末っ子だったため)
と呼ばれ一人で小仲坊を守っていかれた。

「五郎さん」は独身のまま昭和59年に亡くなられた。
その後、山林業をしていた(義之さんの)弟の義元さんが後を継いだ。(当時、義之さんは大阪でサラリーマン)
8年前に義元さんから「小仲坊を継いで欲しい」と言われ、妻の三津子さんに相談すると、
「そのつもりで一緒になったんだ」と了解してもらえたそうだ。

今の建物は築後500年ほど経っているそうで、修理が必要になっているそうである。

役行者に従っていた夫婦の鬼・・・前鬼と後鬼・・・に子が生まれ
「この地で修験者の世話をせよ」と役行者にいわれ、住みついてより1300年、
未だに役行者との約束を守り、止まった時の中で、修験者の世話をし続けている・・・

男の鬼が前鬼。
斧を持って先頭を歩く。きっと道を切り開く為だろう。


女の鬼が後鬼。
水瓶を持って後から歩く。


前鬼が地名として残り、後鬼が名字として残った。五鬼助(ごきじょ)。

二人の間に生まれた子は五人。
五人が、それぞれに宿坊を持って、名を名乗った。
五鬼助・五鬼上・五鬼継・五鬼童・五鬼熊で、それぞれの宿坊が
小仲坊・仲の坊・森本坊・不動坊・行者坊

明治より宿坊を閉めて移り住む家が出始め、今は五鬼助さんだけ。
紀伊半島

私の灰色の脳みそでは、記憶に自信がないので、関心のある方はご自身で調べて下さ〜い!(^。^)

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