前鬼(ぜんき)の里を訪ねて05.10.16.日

地図比べるながら読むと分かりやすいです
9:27
丸山千枚田の時に行き帰りにも立ち寄った所。
ここで・・・アクシデント発生!

この2枚の写真を撮ったところで・・・「バッテリー交換」の指示が!
何でやねん!昨日ちゃんと充電したやないかあ〜!
・・・と腹が立つが「腹が減った!」という器械をどうする事もできない。
バッテリーが、もうひとつあるが、これはサービスのだから安心できない。
とりあえず交換。

・・・!!・・・ポケットカメラ!買ってこよう!持ってりゃ安心だ!(2つも買って2500円!)
はああ・・・こんなの安売りしてんのに・・・次からはキチンと買い置きして持ち歩こう!
10:52
前鬼の里への入り口通過〜!

ここから道はかなり狭くなる。車一台分の幅しかない。
途中で大きな岩が道を塞いでいる!
澤熊講師と運転手さんが降りて何とか道の端に・・・
でも位置が悪く、どう見ても通れそうもない。
ツアー客の一人が降りて手伝う・・・大変な所に来たものだ。


















11:14 不動七重の滝

昨日の雨のために水かさが増して迫力満点!
写真にすれば、これっぽっちだが、ここはすり鉢状になっているために四方から岸壁が迫ってくる!
覆い被さってくるような岸壁の肌を七重に落ちる白い水の層!
豪快な水音!

この滝は今や、ここからしか望めない。
去年の7月始めまでは遊歩道が完備され、滝のスグ側に行けたのだが、台風でズタズタになり、修復の予定はないそうだ。
ここからトンネルを抜けて里へ行くのだが、それまでの間、崖崩れがひどく通行止めとなっていた。
懐中電灯がないとトンネルを通れないそうで去年のこの時期は大変だったと澤熊講師は言う。

宿坊の五鬼助(ごきじょ)さんは、大峯奥駆の修験者の方のためにと食料を担いで運んだそうだ。

五鬼助さんのお話しによると・・・
「先日おいでになった方が、一週間ほど雨が降っていなかったからと滝へ行ってみたそうです。
そしたら滝の水が減っていて、膝あたり(だったかな・・私はちょっと記憶に自信がないですが)
しか水がなかったので渡れたと仰っていました。わざわざ知らせに来てくれました」
との事です。












昨日の宿泊50人
所狭しと布団が
干されてありました













左が五鬼助さん
右は澤熊講師



11:34 車はココまで。ここから宿坊までは徒歩。

12:11 林道:前鬼線の終点(始点?)だ。
この手前には大きな案内板があり、前鬼の里のいわれが書かれてある。
写真のカーブを左に曲がれば・・・
見えました〜!
一番目立っている白い壁の建物はトイレです
歴史そのものの中へと・・・
広場にあるお堂。
役行者・前鬼・後鬼が祀られてある


しかし昔からの像は盗まれ、
今は平成の御方々なのだそうです。
たくさんの御札が・・・
お堂の下にはたくさんのお地蔵様が

ここで12:40頃まで昼食タイム。

早々と食べ終わり、御朱印を頂く。
まさか頂けるとは思ってもみなかったので用意がない。
修験者用の巻物の紙を切って書いて下さる。

昼食後、1300年の歴史をかいつまんで教えて下さった。(これは前のページへまとめてあります)




13:07 山手にある5つの宿坊跡を案内して下さる。
左の写真は小仲坊の宿坊。
ここを山の方へ行くが、右に曲がるとスグに大峯奥駆道への案内がある。
  
五鬼上住居(仲の坊)跡 五鬼熊居住(行者坊)跡 金輪おうじ跡は行者坊跡の左上にある

五鬼童住居(不動坊)跡
金輪おうじ跡は、この上

五鬼継住居(森本坊)跡
ここだけ小仲坊の反対側にある
前鬼の里のアルバムへ
役行者は大和葛城山麓に住んでいた
時期があり、近くの一言主神社の
神主さんに
「大峯山まで橋をかけろ」
「いやいや。昼間は宮司の仕事があるから」
「なら夜中にかけろ」
などとやりとりしたという。

大峯奥駆には、幼い頃から
「あちらに良い山がある」と言っていた
といい、その頃からの思いであったらしい


















代々のお墓は谷向こうにある。増水すると行けないんじゃあないかなあ?
この谷(前鬼川)の水が、実にキレイ!透明に透き通っている!
谷へ降りていく 

             
素晴らしい山裾に抱かれるように無数のお墓(自然石)がある。前鬼・後鬼はお地蔵様が

五鬼継住居(森本坊)跡の先には「三重(みかさね)の滝」が。行場。


トイレの汚物は前にある貯め置く場所で、バイオの力でキレイになるそうです。
これは県の環境省・・?だっけ?・・が行っているそうです。

1時間半くらいの間、山ほどお話を聞かせて頂き、多くの質問にも答えて頂き、貴重な一日を過ごさせて頂きました。
また来年も来たいと思いながら、前鬼の里を後にしました。
この左の場所まで来た時(写真は行くときに写したもの)五鬼助さんが「気を付けて〜!」と見送って下さっていました。

本当にありがとうございました!またお会いできるのを楽しみにしています!







余分な話・・・バッテリーの事だけど・・・
結局2つともスグ「交換」表示に。買ったポケットカメラは2つとも使いました。
でも・・・帰ってから確かめると・・・十分残ってるんです。
どうやらカメラの方が甘くなっているようで・・・う〜ん・・・困ったなあ・・・

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